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  寺社アイコン下坂神社(しもさかじんじゃ)
 
 
     
  ●所在地 飯山町川原414
  ●指定文化財 本殿(市)、木造随身立像(市)、木造十一面観世音菩薩立像(市)、古き獅子の面思(市)、クスノキ(市)
   
 

【木造随身立像】 両像とも桧の寄木造りで(8ブロック、頭部はさし首)武官の束帯〔巾子冠(こじかんむり)、狩衣(かりぎぬ)、表袴(うえのはかま)、淺沓(あさぐつ)など〕を着けた像である。 1躯は阿(あ)形像で像高は81.5cm、眉をへの字にして目を見開き、口を開け、顎には髭を蓄えて、肩を張り、正面を向いて両足を開いて直立している。 1躯は吽(うん)形像で像高82.5cm、穏やかな表情をし、口を閉じ直立の姿である。衣文は神像の常として簡略にして、両袖は強く深いひだに刻し、袖の両端は外側に向かって翻っている。 下地は胡粉を施して墨を塗り、口には朱をさしている。 像容は堅さを感じ室町時代と思われる。

【木造十一面観世音菩薩立像】 像総高30cm余りの像で、頭上に化仏を頂き、右手は垂下して錫杖を、左手は屈臂(くっぴ)して水瓶を持ち蓮台上に直立する像容を取っている。 これは通例の観世音菩薩とは異なり、長谷式十一面観世音菩薩と称せられるものである。水瓶を持っているのは、付近に水源があることを表している。製作年代は、神宮寺跡より出土したと口伝され、室町時代まで遡るものと考えられる。後に金泥が施されているが、現在もその現況のまま保存されている。 神仏混淆時代には2躰の観世音菩薩立像があったと「古今讃岐名勝図絵」に記載されている。歴史上の数々の難を逃れた霊験あらたかな御仏である。 明治元年の神仏分離令により、1躰の観世音菩薩立像は国分寺町の鷲峯寺に移された

【クスノキ】 御社(みやしろ)のクスノキ(胸高幹囲350cm、樹高約15m)、大明神様のクスノキ・神宮寺のクスノキ(ともに胸高幹囲300cm、樹高約15m)。

(H-6)
 
 
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